制限時間は10分!上海から全国に広がる地下鉄の「同一駅入出場無料」サービス
改札を通っても乗車しなければ料金は徴収しないーーそんな新ルールを定める地下鉄が、上海メトロを皮切りに全国に広がり始めている。人の出迎えやトイレを利用する際に重宝しそうな制度だ。各都市によって運用方法に若干の違いがあるものの、およそ10分間という制限時間内なら料金免除や返金サービスを享受できるケースが増えてきた。
「同一駅での入出場」が無料に
上海メトロは、改札口を通過しても10分以内に窓口で申請すれば初乗り料金3元(約60円)が払い戻される新たなルールを導入した。この措置は、利用者が急な事情で乗車を取りやめる場合やトイレを利用する際に便利だ。
「北京日報」によると、上海だけでなく、南昌、天津、北京、杭州、蘇州などでも、同一駅での入出場を条件付きで無料とするサービスを取り入れている。乗車券やQRコードで改札口から入場し、10分以内であれば同じ方法で同一駅の改札口を出ることができると見られる。払い戻しは窓口で対応する。
運用方法に違いも
「同一駅での入出場」無料サービスは、各都市によって運用方法に若干の違いがある。たとえば、北京では臨時きっぷを購入した後、乗車記録がないことを証明して窓口で返金手続きを行うが、北京日報の報道によると手続きの所要時間はざっと3分弱だったという。
一方、南昌地下鉄では5月21日から「同一駅での入出場」無料サービスを開始し、窓口で「便民カード」を申請して利用する。このカードは「1人1枚、入出場1回」の条件で利用が可能で、10分以内に窓口のスタッフに返却する必要がある。制限時間を超えたカードは無効になる。
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以上、「同一駅での入出場無料化」の取り組み事例をいくつか見てきたが、すでに他の都市でも同様のサービスが開始しているかも知れない。利用者の利便性に配慮した制度改正が広がっていくというなら歓迎だ。(編集:耕雲)
参考
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